ゴルフのボールを作る会社の所有者ブラット夫妻がラジオの宣伝放送をすることになった。放送局のジャック・カースンはストコウスキイ交響楽団、ベニイ・グッドマンのジャズバンド、
人気歌手フランク・ロスマンを契約してプログラムを作ったが、ジャックの友人でロスマンのマネージャーをしているボブ・ミラーが田舎の放送局からグェン・ホームスという娘を連れて
来たので、彼女も一緒に出演することになった。ジャックもボブもグェンに恋し、2人は争いの火花を散らしたが、彼女はボブを好きになった。しかしボブは彼女がロスマンを恋している
と誤解し、ジャックも恋を諦めてグェンとロスマンの結婚をラジオを通じて行うと前代未聞の計画を立てた。グェンはボブの誤解を悲しみ結婚式の当日姿を消した。ジャックは放送が駄目
になるので慌てたが、グェンの本心を知ったボブがラジオを通じて彼女に訴えたので、グェンは放送局に帰って来た。そして彼女とボブの結婚式がマイクの前で盛大に行われた。...
ストコフスキーの指揮するチャイコフスキーの第5シンフォニーに満場の聴衆は聞きとれている。楽屋口の群衆に混じって失業楽士のジョンが今日こそは直談判してオーケストラのメンバーに
加えてもらおうと待っていたが、すげなく楽屋番に追い払われた。淋しく帰る足元に見いだしたのは女持ちのがま口である。悪いとは知りながらその金を部屋代に融通した。
アパートの人たちは彼がストコフスキーの許で働くことになったものと思ってお祝いの会を開いた。声楽家を志している一人娘のパシィが喜ぶ様子を見ると、どうしてもジョンは本当のことが
言えなかった。隣室にいる失業楽士マイケルにだけ真実を話して、翌日は練習に行くふりで家を出た。しかしパシィは父の初練習を聴こうとホールへ出かけて、父が嘘をついたのを知った。
ジョンは泣きだした娘に本当のことを打ち明けた。パシィは持ち主のフロスト夫人にそれを返しに行った。
フロスト家ではパーティーの最中で、夫人はとっくに落としたがま口なんか忘れていた。パシィは真相を夫人に打ち明け、失業している父を救うためオーケストラを作りたいと話した。
彼女の歌に驚嘆した夫人はメンバーが揃ったら後援しようと約束する。ジョンは
100人の失業楽士を集めて失業交響楽団を組織した。
次の朝から古倉庫の中で練習が始まったけれど、パシィが金をもらいにフロスト夫人を訪れると、気まぐれな夫人は欧州旅行に出発した後だった。
パシィはフロスト氏に頼んでオーケストラを見てもらったが、彼は頭から後援を拒絶して怒ったジョンに殴り倒される。パシィはストコフスキーに指揮を頼もうと彼の練習場へもぐり込んだ。
オーケストラはモーツァルトの「ハレルヤ」の練習を始める。どこからかパシィの美しい歌声が流れてきた。
ストコフスキーは彼女のすばらしい歌声を称賛したが、失業楽壇の指揮は承知しなかった。
ある夜、ストコフスキーがピアノを弾いていると、突然階下から「ハンガリアン・ラプソディ」のオーケストラが聞こえてきた。扉をあけると失業楽壇が階段から広間まで占領して
一生懸命の演奏をしている。その水際だった演奏に引き入れられたストコフスキーは、いつか立ち上がって得意のノン・タクトの指揮を始めた。それから間もなくストコフスキー指揮のもとに
失業交響楽団の晴れの演奏会が開催された。壇上から彼はパシィを聴衆に紹介した。パシィは喜びに胸が一杯だった。彼女と顔馴染みのタクシー運転手も盛装して3階席から声援した。
ストコフスキーが手を挙げ、オーケストラは一斉にベルディの「トラビアタ」の曲を始める。歌うパシィとトロンボーンを吹く父ジョンの顔はうれしそうに微笑むのであった。...
(1)『トッカータとフーガ・ニ短調』バッハ(1685-1750)作曲。音のもつ色合と動きをそのままスクリーンの色彩と動きに変えたもの。
(2)『組曲くるみ割り人形』チャイコフスキー(1840-1893)作曲。チャイコフスキーがホフマンのお伽噺『くるみ割りとネズミの王様』をバレエ化しそのバレエ音楽中8曲を選んで
組曲としたもの。映画に現れるのはそのうちの6曲である。
1金平糖の踊ー『露の精』の幻想が動画となる
。
2中華民国の踊ー『キノコの踊』の動画。
3葦笛の踊ー『開花のバレエ』の動画。
4アラビアの踊ー『水のバレエ』の動画。
5ロシアの踊ー『あざみの少年とらんの少女』の幻影。
6花のワルツー『秋の精、ひめはぎのバレエ、霜の精、雪の精』の動画。
(4)『春の祭典』ストラヴィンスキー(1882-)作曲。全体は2部に分かれた舞踊曲。第1部が8曲、第2部が6曲から成っている。
映画は地球の発生から生物の誕生、巨大な動物たちの斗争から太陽の讚歌で結ぶ。
主な編曲箇所
春の祭典
曲順の入れ替えがある。
第1場序奏→春のきざし→乙女達の踊り→誘拐→第2場序奏→乙女達の神秘的な集い→いけにえの賛美→祖先の呼び出し→祖先の儀式→大地への口付け→大地の踊り→第1場序奏冒頭部
休憩演奏
(5)『田園交響曲』ベートーヴェン(1770-1827)作曲。虹の女神アイリス、黄金の車を駆るアポロ、月の女神ダイアナ、夢の神モルフェウスの幻想の動画。
主な編曲箇所
田園交響曲
第4楽章以外が短縮されている。
(6)『時の踊り』ポンキエリ(1834-1886)作曲。ワニの王がカバを頭上に捧げる。ワニとカバの全員の踊りの動画。
主な編曲箇所
時の踊り
「昼の時の踊り」の編曲&繰り返し。
4箇所(ダチョウが転ぶシーン、ワニにカバが飛びつくシーンで2回、最後に扉が落ちるシーン)に大太鼓が入っている。
(7)『禿山の一夜とアヴェ・マリア』前者はムソルグスキー(1839-1881)作曲、後者はシューベルト(1797-1828)作曲。
『禿山の一夜』の夜明けの牧歌を巡礼のみあかしに続け、高い木の幹の間をぬって進む『アヴェ・マリア』の歌声に移す。
主な編曲箇所
禿山の一夜
ストコフスキーによる編曲版が用いられている。
冒頭部の弦トリルの追加。
木管で奏される早いパッセージが弦で演奏される。
弦のハーモニックスの追加
シロフォンの追加
銅鑼の一撃にアクセントが付いている。
終結部に合唱が入る(次曲への導入)
主な編曲箇所
アヴェ・マリア [編集]
歌曲からの移調(ト長調)、編曲
※Wikipedia
Jp
ステレオ効果が利用された最初の映画で、尚且つサラウンドの原型ともいえるステレオ再生方式が世界で初めて一般的に導入され実用化された面においても、技術的において非常に
重要な歴史的映画である。最初に上映された際には前方3チャンネル(左、中央、右)のミキシング音声によるステレオだったが、再生に当り複数のスピーカーを劇場内に配置し、
各チャンネルのスピーカーごとに違う音を出して、音の立体感を出した。フィルムの光学サウンドトラックは、当時主流のSPレコードのそれよりも低ノイズで周波数特性に優れ、
かつ長時間録音が出来たため、実現出来た効果ともいえる。しかしながら、封切された1940年代ではそれぞれの音声チャンネル再生専用の映写機とアンプを用意し、これらの音声を
同期させる必要があったために大掛かりなものとなってしまった。
そのため、すべての劇場でこの音響効果を再現するのは不可能であったという(当時主流のアンプが真空管式であった事からも、その規模は想像に難くない)。
しかし、オリジナルが9チャンネルのマルチ・ステレオ収録だった為、1950年代半ばにシネマ・スコープの登場によりサラウンド・ステレオにてリバイバル上映され、
1991年に初めてビデオ・ソフト化された際、ハイファイ音声のビデオソフト・LDなどではドルビーサラウンドでこの音響が再現されている
(但し、この時に制作されたマスターによるDVDの日本語吹き替え版は、2.0chで前のみのステレオであった)。
その後2000年以後に入ってから、最新デジタル・ハイビジョン技術を使ったデジタル修復が行われ、そのハイビジョン・デジタル修復版が2010年にBlu-Ray/DVDで発売された(日本では翌年)。
ここではオリジナル英語は7.1ch、日本語は5.1chのサラウンド・ステレオで制作されている。又、GM規格の外部MIDI音源でも、ファンタジアの音色が登録されている。
日本においては、米国で公開された1940年当初は日米関係が悪化していた為に一般公開が行われず、終戦後の1955年になって漸く公開された[1]。
戦後に日本公開された本作品を観て衝撃を
受けた冨田勲はその後ステレオを超えたマルチトラック録音の再生に対する強いこだわりを持つようになった.
ウォルト・ディズニー・ホーム・ビデオが1991年11月1日に発売したビデオは、
ビデオテープとレーザーディスクを合わせて100万本以上の売り上げを記録。当時の日本記録は『眠れる森の美女』と『ローマの休日』の約40万本であったとされ、その記録を大幅に更新する
ことになった。
日本では著作権の保護期間が終了したと考えられることから、現在パブリックドメインDVDでも発売されている。但し、ストラヴィンスキー作曲の「春の祭典」が割愛されたものもある。
シャフト株式会社が発売している現行商品では「春の祭典」は収録されている。
Fantasia 2000:
Audio Commentary by Executive Producer Roy E. Disney,
Conductor James Levine And Producer Don Ernst, Audio Commentary by Segment
Directors and Art Directors,
Animated Short "Melody", Academy Award-Winning
Animated Short, "Toot, Whistle, Plunk and Boom", Showcase Program Featuring
Exciting Clips From Fantasia 2000,
Special Fantasia 2000 Commemorative Booklet,
THX-Certified, Including THX Optimode
Fantasia: Legacy - Supplemental Features:
Fantasia:
In-Depth
Exploration Of Segments, Including Storyboards, Concept Art and Character
Designs, Special Effects Of Fantasia, Still Frame Galleries: The Art Of
Fantasia,
Publicity Material (Trailers/Posters),
Pencil Tests Of
Unused Animation, Exclusive Walt Disney Segments From "Tricks Of Our Trade,"
"The Plausible Impossible" and "The Story Of The Animated Drawing",
Biographies Of The Filmmakers, Historical Context Of Each Musical Piece,
"The Fantasia That Never Was" - Reconstructed Full Animation and Story Reels
(With Music) of Abandoned Ideas for: "Clair de Lune,"
"The Ride of the
Valkyries," "The Swan of Tuonela," "Adventures in a Perambulator," and
"Invitatin to the Dance", Still Frame Art for "The Flight of the Bumble
Bee,"
"Mosquito," and "Baby Ballet", Original Theatrical
Trailer
Fantasia 2000:
Behind-The-Scenes Look at Each Segment - Including
CGI, Animation Tests, Storyboards, Concept Art, and Character Designs,
Interviews with the Filmmakers,
Production Progression, Demonstrations,
Deleted Animation, Alternate Versions, Abandoned Concepts, Publicity Material
(Trailers/Posters),
Historical
Context of Each Musical Piece, Original Theatrical Trailer
Fantasia / Fantasia 2000: 2 Movie Collection:
4 Disc Special Edition (Blu-ray/DVD)
ANI75274 2010/11/30
"Fantasia"
(1940):
Disneyview
Audio Commentaries
Disney Family Museum
The
Schultheis Notebook: Newly Discovered Document Revealing Movie
Secrets
Interactive Art Gallery
"Fantasia 2000" (1999,):
Audio Commentaries
Destino: 2003 Animated
Short Debuting On Blu-ray
Dali And Disney - A Date With Destino:
Documentary
Musicana: Walt's
Inpiration For A Sequel
BD-Live
ファンタジア ダイヤモンド・コレクション&ファンタジア2000
ブルーレイ・セット
VWBS1226
2011/04/20
『ファンタジア』は1940年に初公開された、ウォルト・ディズニーが手掛けた第3作目にしてディズニーを代表する作品です。“音の魔術師”レオポルド・ストコフスキー指揮、フィラデルフィア管弦楽団演奏による選び抜かれた
クラシックの名曲8
曲にアニメーションを融合させた、ディズニーの作品群の中でも特に芸術性の高い作品です。
11人の監督、60人以上のアニメーター、
100人を超えるオーケストラ編成、1000名を超えるスタッフが3年を費やして製作した超大作が、70年の時を経て、ブルーレイで美しく甦ります。
『ファンタジア2000』は『ファンタジア』から60年、2000年にウォルトの甥ロイ・E・ディズニーが手掛けた作品で、ジェームズ・レヴァイン指揮、シカゴ交響楽団演奏による、クラシックの名曲7曲に『ファンタジア』収録の「魔法使いの弟子」を加えた全8曲で構成される映像と音楽の新たな物語です。『ファンタジア』を超える1200名以上のアーティストが参加した超大作。こちらも初のブルーレイ化です。
ボーナス・コンテンツには、シュルレアリスムの巨匠、サルバドール・ダリとウォルト・ディズニーが企画したコラボレーション作品「デスティーノ」が初収録!2人の生前に企画されたものの頓挫し、2003年に『ファンタジア2000』の
製作総指揮のロイ・E・ディズニーの手により完成した幻のアニメーションを、ブルーレイの美しい映像と音でご覧いただけます。
<セット内容>
●『ファンタジアダイヤモンド・コレクション』
●『ファンタジア2000』
<ボーナス・コンテンツ>
『ファンタジアダイヤモンド・コレクション』
●ディズニー・ファミリー・ミュージアム
●『ファンタジア』舞台裏の記録
●インタラクティブ・アート・ギャラリー
●音声解説
-ブライアン・シブレイ(ディズニー史研究家)による音声解説
-ウォルト・ディズニーによる解説をジョン・ケインメーカー(アニメーション史研究家)の進行で
-ロイ・E・ディズニー、ジェームズ・レヴァイン(指揮者)、ジョン・ケインメーカー(アニメーション史研究家)、スコット・マックィーン(フィルム修復マネージャー)による音声解説
『ファンタジア2000』
●ミュージカーナ~ウォルトの思いを継ぐ
●
ダリ&ディズニー:奇跡の融合
●デスティーノ(短編アニメーション)
●音声解説
-ロイ・
E・ディズニー、ジェームズ・レヴァイン(指揮者)、ドン・ハーン(製作)による音声解説
-監督やスタッフによる音声解説
ウォルト・ディズニー・ファンタジア ―
オリジナル・サントラ・リマスター盤
CD (1999/11/10)
レーベル:
ウォルト・ディズニー・レコード
映画史上初のステレオ・サウンドを採用して世の人々を驚かせた不滅の名作「ファンタジア」。これはその上映50周年を記念して初めて最新技術により復刻されたサントラ盤。
ウォルト・ディズニー・ファンタジア ― オリジナル・サウンドトラック
デジタル新録音盤
CD
(1999/11/10) レーベル: ウォルト・ディズニー・レコード
ストコフスキー編曲による「ファンタジア」の名曲たちをデジタルで再現。アーウィン・コスタル指揮のオーケストラで演奏。
Fantasia Original recording remastered
CD (2008/06/16) レーベル: Walt
Disney Records
Fantasia
CD (2008/06/16) レーベル: Hallmark (H'ART)
パンフレット
昭和52年10月22日発行
FANTAPOHNIC
昭和56年08月15日発行 STEROPHONIC
SOUND
昭和62年08月29日発行 RE-RECORDED IN DIGTAL
STEREO
平成02年10月20日発行 THE FANTASIA
ANNIVERSARY
1947年
Carnegie Hall
カーネギーホール
劇場公開日 1952年01月25日
ノラ・ライアン(マーシャ・ハント)はカーネギ・ホールの掃除婦であったが、かの女はこの音楽家の登龍門たるミューズの殿堂に1891年の開場以来深い愛情を持っていた。
彼女には若いピアニストのトニー(ハンス・ヤーライ)という恋人があったが、彼は芸術家気質のムラ気な男で、ノラと結婚して一子をもうけてから、指揮者と喧嘩、
泥酔して階段から落ちて死んでしまった。ノラは守衛のドン・ドノヴァン(フランク・マクヒュー)に励まされ、トニーが成長して立派な音楽家になることだけを楽しみに生きた。
やがて彼女は事務係に昇進し、ピアノを習うようになったトニー(ウィリアム・プリンス)を連れてカーネギー・ホールの演奏会にかかさず出かけた。
トニーはある日ホールでルス(マーシャ・オドリスコル)という歌手志願の娘に会い、彼女からヴォーン・モンローに紹介されてモダン音楽に烈しくひかれた。
クラシック一辺倒のノラにとってこれは大変なおどろきだったが、トニーはついに母の元を去ってまで自己の道に生きようとした。息子を失ったノラは急に老いたが、
ある夜ドノヴァンが彼女とルスを案内したカーネギー・ホールの舞台に、ストコフスキーに紹介されて颯爽と登場した若い作曲家こそ、トニーの晴れの姿であった。...
DVD MUS7492
2001/08/14
“Carnegie Hall”
MORROS,Boris (?) Tuning
Up NYP (rec.47
for)
JAP JLSS-JLSS0004/5(M) 日本レオポルド・ストコフスキー協会
Stokowski New
Release
Leopold Stokowski レオポルド ストコフスキー 日本公演
Stokowski discography
Angel's share
THE SQUIRREL CAGE X